甲状腺専門医をめぐる現状や認定制度とメリット

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甲状腺専門医をめぐる現状や認定制度とメリット

学会ごとに認められた専門医


医師になるためにはまず、医学部を卒業して国家試験に合格し、研修医として2年間過ごします。研修医時代は特定の専門分野を持たず、ひと通りの診療科を回り、勉強することになります。3年目から専門診療の勉強が始まり、多くの医師がそれぞれの診療科専門の資格取得を目指します。専門医は、循環器、外科、リハビリテーション科などの診療科の他、甲状腺、糖尿病など疾病や臓器に特化したもの、漢方専門というのもあります。それぞれの学会で認められた専門医資格は56種類存在し、資格を取るためには専門分野で3年から5年間診療を続けることと、認定試験に合格することが必要になります。
また、分野により前段階の認定医を設置している診療科や、専門医を育成する指導医の資格を設けている診療科もあります。研修医は2年間の研修が義務づけられていますが、専門医の取得は義務ではなく、資格を取得している医師の割合は、平成24年度の厚生労働科学研究によれば、50.9%とされています。資格を取得すると毎年学会に参加する必要があったり、患者さんの治療経過をリポートにして提出する必要があったりなど、いろいろな手間がかかるため、資格をあえて取得しない医師もいます。
甲状腺分野に関していえば、日本甲状腺学会に所属する専門医は500人を超えています。2004年に認定制度が導入されて順調に医師の数は増えていますが、地域によって偏りがあり、他の分野と比べるとまだ充足しているとは言えません。

甲状腺専門医になるための認定制度


日本甲状腺学会は1958年に甲状腺学の進歩や向上を図ることを目的に設立され、日本内分泌学会と密接に関係しています。学会では2004年に甲状腺学の進歩に伴い、甲状腺診療の専門医を認定し、継続的な教育を図り、疾病の克服に貢献するための制度をスタートさせています。認定試験を受けるためには次の資格条件をすべて満たす必要があります。まず、条件の一つが、学会の会員歴が5年以上で、臨床診療に関する十分な業績が認められ、日本の医師免許証を有することです。そして、申請する際に甲状腺を専門にする医師として学会に登録していること、十分な症例の診療を行っていること、過去5年間に学会が認定する生涯教育や専門教育を4回以上受講していることです。認定試験は毎年秋に実施され、審査方法は書類審査と筆記試験によって行われます。認定期間は5年間で、5年ごとに更新する必要があります。
また、医師の養成と診療の専門化を図り、国民の健康維持・増進に貢献するために学会が認定する専門医施設の制度があります。施設に認定されるには学会が認定する専門医が在籍していること、甲状腺専門外来の臨床経験が豊富であること、診療に必要な検査が実施できることが認定施設になるための条件です。こちらの認定期間も5年間で、5年ごとに更新する必要があります。
医学は診療分野にかかわらず、日々進歩しているため、現状を維持するだけでは医療技術や治験、知識は遅れていく一方です。専門医に限らず、多くの医師は日々自分の診療分野の論文を読み、学会に参加しながら、勉強や研究を続けています。

専門医で診察してもらうメリットは


甲状腺の病気は珍しいものではありません。特に女性は女性ホルモンだけでなく、甲状腺ホルモンの分泌異常が病気の原因になることが多く見られます。20代から30代女性に特に患者が多いバセドウ病は分泌が過剰になり、代謝が異常に活発になる病気です。女性の発症率は男性の4倍にもなり、汗を大量にかいたり、のぼせたり、運動した後のように動悸がして脈が速くなったり、指先に震えが出たり、イライラしたり、ダイエットしていないのに体重が落ちたりします。症状が更年期症状と似ているため、バセドウ病とは気づかずに更年期と思い込み、診察を受けないで過ごしている女性もいます。または近くに専門診療科である代謝内分泌内科がないため、一般内科などを受診するケースがあります。
代謝内分泌内科は比較的新しい内科の領域で、糖尿病や高脂血症、肥満を始めとする生活習慣病や代謝性疾患の専門的治療、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診断・治療を行います。これらの病気は一生を通じて慢性的に持続し、他のさまざまな疾患を引き起こす原因にもなるので、新しい治療法や新薬の開発が盛んに行われています。代謝内分泌内科に専門医がいますが、まだ少ないため、他の診療科で受診すると病気の発見が遅れたり、他の病気と間違って診断されたりすることがあります。甲状腺の疾患全般が増加しているとは言えませんが、これまでより微小な腫瘍が多く発見されるようになっています。乳がん検診時に行われる超音波検査の普及により、微小な腫瘍でも発見できるためと考えられます。検診時に少しでも異常があると指摘されたり、違和感や気になることがあったりした場合は、早めに専門医のいる病院で受診することをお勧め致します。

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