甲状腺の病気になったときの血液検査の内容について

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甲状腺の病気になったときの血液検査の内容について

甲状腺の病気で血液検査をする理由


突然甲状腺の病気になってしまうことがあります。甲状腺はホルモンを分泌する臓器です。甲状腺から分泌されたホルモンは血液中に存在しています。そのため、血液検査をすることによって、いろいろなことが分かります。どのようにしてホルモンが分泌されるかというと、それらはすべて脳が制御しています。脳からの命令によって大量のホルモンが産生されることもあれば、逆に命令がなくなれば分泌も少なくなってしまうのです。このようにして血液中のホルモンの濃度は一定となっています。しかし、その臓器に異常が生じてしまうとホルモンの量に変化が起きてしまうでしょう。これを血液検査によって確認することができるのです。
実際にホルモンの分泌を調節するために、脳からは命令ホルモンというものが出されています。その中には甲状腺刺激ホルモンというものがあります。こちらが作用することによって、ホルモンの量を調節しているのです。この命令ホルモンの量によって、実際に放出される甲状腺ホルモンの量が変化します。
血液中には甲状腺ホルモンだけではなくて、この命令ホルモンも流れています。したがって、血液の検査をするとこの両方のホルモンの状態について調べることができるのです。これによって、現在バセドウ病にかかっているのか、あるいは橋本病にかかっているのかなどが分かります。バセドウ病というのはホルモンが過剰に存在しているために引き起こされる疾患のことであり、一方、橋本病というのはホルモンの量が低下しているために起きてしまう疾患のことです。
これらの病気が起きてしまう原因としては、自己抗体が関わっています。この自己抗体を検出するための検査も実施されています。自己抗体も血液中から検出できるものです。

ホルモン検査について


甲状腺の血液検査の一つとしてホルモン検査があります。こちらの臓器ではサイロキシンとトリヨードサイロニンという2つの物質が作られます。そして、トリヨードサイロニンの方が働きが強いとされています。それが腎臓や肝臓においてサイロキシンがトリヨードサイロニンに変換されるのです。また、血液中ではタンパク質と結合した状態で流れています。そのごく一部が遊離して全身に作用するのです。この2つの物質について血液検査を行います。脳からはTSHという物質が出ており、これが受容体に結合することによって、サイロキシンとトリヨードサイロニンの合成と分泌がスタートします。そして、血液中に分泌されたこの2つの物質は逆にTSHを抑制するようになるのです。このような機構をネガティブ・フィードバックといいます。これによって、一定量の濃度を保つことができるのです。
実際の血液検査においては、サイロキシンとトリヨードサイロニン、TSHの値を見ることになります。これによって、どの病気になっているのかを判断することができます。両方ともに高値となっているならば、TSH産生腫瘍や甲状腺ホルモン不応症になっている可能性があります。もしTSHだけが低い値となっているならば、バセドウ病にかかっている可能性があります。TSHが高値となっているのにサイロキシンとトリヨードサイロニンが低値になっているならば橋本病になっているでしょう。
このように血液検査の結果からどの病気にかかっているのかを診断することができます。症状だけを見て病気を判断するのではなくて、血液の検査をして根拠を求めるのです。

自己抗体の検査について


甲状腺の血液検査の一つに自己抗体の検査があります。自己抗体が病気の原因となっている可能性があるからです。バセドウ病や橋本病といった甲状腺の代表的な疾患は自己免疫性疾患とされています。これは自己に対する抗体の産生によって病気が引き起こされてしまうからです。
人間の体には自己と非自己を区別するための機構が備わっています。それが免疫系です。その中でも抗体が重要な役割を果たしています。抗体が異物に反応して、攻撃をするのです。自己免疫疾患になってしまうと、抗体が自己を非自己と認識してしまいます。間違った認識をした抗体によって、免疫系に異常が生じてしまうのです。そしてさまざまな疾患になってしまいます。たとえば、自己抗体の影響によってホルモンの分泌系に異常が生じてしまうこともあるでしょう。
自己抗体の検査では抗サイログロブリン抗体と抗TPO抗体、TSH受容体抗体の検査が実施されます。抗サイログロブリン抗体というのは、サイログロブリンに対して反応してしまう自己抗体のことです。橋本病やバセドウ病になっている方は抗サイログロブリン抗体が陽性となります。抗TPO抗体も同様に検出されれば病気が陽性であると判断できます。一方、TSH受容体抗体が陽性の場合は、バセドウ病の可能性が90%以上もあります。こちらの抗体が結合してしまうと受容体が刺激されてしまい、その結果ホルモンが増加してしまうのです。
このように検査を受けることによって、病気の可能性を探ることができます。検査の内容については医師にしっかりと説明してもらうことができるでしょう。すぐに検査は終わるものであり、負担はかかりません。

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